私の身体は今、湿気と部屋干しの匂いと少しの欺瞞(ぎまん)で出来ている。
漫画の様に上手くはいかないけれど
全然ロマンティックじゃない
そんな君が好き。
この果てしないあたしの世界を
受け入れてくれますか
同じ視線に足(た)ってくれますか
孤独から救ってくれますか
「当たり前」の事が「当たり前」に出来ないもどかしさ
花火を見に来て得たモノは
死にかけの金魚と
皮が剥けた足のマメと
支えてくれる強い手のひら
お父さんが居て お母さんが居て お兄ちゃんが居て
それだけで生きてて良かったと 心底思う
好きだから 狡猾になる
好きだから 素っ気ない振りをしてしまう
どうしようもない天の邪鬼な自分は案外愛しいと思う
生まれてきてくれてありがとう
面と向かって言えることがこんなに嬉しい
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